セカイ見聞録

~とある大学生の世界一周・人との出会いの記録~ Since2014.7.1

強盗未遂に遭遇…@バルセロナ

リアルタイム

メキシコ第二の都市グアダラハラに滞在中。意外と都市の整備が進んでいて驚いているところ。

近郊のテキーラ村を訪れた話はまた後日、紹介する予定。

 

マルセイユバルセロナ移動

iDBUS社の夜行バスで所要7〜8時間、35ユーロ(約5100円)。早めにネット予約すると格安チケットが取れるようだ。

 

移動が多いとそれだけ費用が高くつくことにふと気付く。当たり前のことだが、移動費が安いアジアから離れてヨーロッパに移動してきてそのことを痛感する。

 

自分は割と飽き性で一箇所に長く滞在するよりは、適当な滞在期間が過ぎた後はすぐに移動するタイプだ。

他の旅人と比べると移動が多い部類に入ると思う。

 

 

事件は突然に…

 

マルセイユからの夜行バスでバルセロナ中心部のバスターミナルに移動してきた時のこと。

 

 

朝6時のためあたりは真っ暗。バスターミナル内で時間を潰して明るくなってから予約していた宿に移動することにした。

(この時期のスペインは朝8時過ぎにならないと明るくならない。)

 

 

バスの貨物を積むスペースからバックパックを取り出してバスターミナルの椅子に座って待機していた。

 

 

この時間のバスターミナルはホームレスの格好のたまり場になっており、自分の席の周囲を見渡すとやや不安になってくる。

 

 

 

そこで自分の隣の席の若い男がこちらをチラチラと見てきた。

恐る恐る若い男の方をチラ見すると若い男の視線は自分と、自分を飛び越えて10m〜20mくらい離れた所にいる中年のオバさんに向いていることに気づいた。

 

 

 

この2人は少し離れた距離で何かやりとりをしていた。彼らからの視線を感じて不審に思ったが、

別に危害を加えてくるわけでもないし、夜行バス移動で疲れているので放っておくことにした。そしてそのまま椅子に座っていた。

 

荷物に変な塗料が…

 

しかし、しばらくして隣の若い男がスペイン語で話しかけてきた。

 

自分はスペイン語がわからないのでややシカト気味に対応した。笑

 

ただ彼は繰り返し話しかけてきてポケットからティッシュを出してきて近寄ってきた。「いったい、どうしたんだろう」と思って自分の衣服や荷物を見てみると肌色の変な塗料が付いていた。

 

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「あぁ、これのことか。彼はこれを拭いてくれようとしてくれてるのか。」 と寝ぼけてあまり働かない頭で考えた。

 

だが、一瞬、ある考えが頭をよぎった。

「怪しい輩がひしめく早朝のバスターミナルで手ぶらの男。長距離バスなら大きな荷物を持つはずだが彼は手ぶらだ。いったいここで何してるんだろう。そして、手ぶらなのにちゃんとティッシュを持ってる若い男なんて存在するのか?」という考えだ。

 

 

自分が手ぶらで外出する時なんてポケットに入れておくのはせいぜい携帯と財布くらいだ。

 

 

「自分のバックパックや衣服に変な塗料が付いた、いわば万に一つあるかないかのタイミングで偶然にもティッシュを持ち合わせているなんて…」と必死で考える。

 

 

嫌な予感を感じ取った。

 

これまで5ヶ月間、旅してきた旅人のカンといったものだろうか。

 

 

 

結局、彼の好意(それとも悪意?)を受けるのはやめて早々にその場を立ち去ることにした。

 

 

今回の件は中南米を旅してきた方たちからよく聞くケチャップ強盗のようなものだったのかもしれない。

 

 

ケチャップ強盗については以下を参照。

(3)「スペイン」や「アルゼンチン」で行われている"ケチャップ強盗"というものがあります。

犯人はケチャップに限らず、何かしらの液体を衣類・カバンなどに突然かけてきます。 すると誰かが、「おー、ごめんなさい! 大丈夫? 今拭くから待ってね! ほらっ、こっちに座って座って! 荷物をおろして、ゆっくり休んで......」などというやり取りをし、こちらが油断するタイミングをうかがいます。うっかり気を許して荷物を置くと、背後から荷物を奪って逃げていく役割の人が現れます。その人を追いかけようとしても、しっかりとあなたの行く道を通行人として邪魔する役割の人もいたりします。つまり、グループ犯行なのです。

僕はアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで遭遇しましたが、その時は整髪剤のムースのようなものをジーンズにつけられました。ちなみに犯人は40歳~50歳ぐらいのアルゼンチン人の女性でした。
この"ケチャップ強盗"は、長期旅行者には非常に有名な手口。今回初めて聞いた、という人は特にご注意くださいね。

対策としては、「無視すること」です。衣類に何かが付着しても、誰かがそれで自分を呼び止めても、立ち止まらずに歩き続けることです。

"ケチャップ強盗"という手口も!? 海外旅行中のトラブル事例と対処法|学生旅行|フレッシャーズ マイナビスチューデント

 

 

 

もしかすると彼は純粋な好意から塗料を拭き取ってくれようとしたのかもしれない。

 

 

 

状況が状況であったために真意はわからない。

いずれにせよ、遠巻きにこちらの様子を伺っていたオバちゃんは怪しすぎた。笑

 

 

※荷物に塗料が付着したタイミングについてはおそらく、夜行バスがバルセロナに到着してから、バスの貨物スペースからバックパックを取るまでの間であると思われる。

 

 

バルセロナの治安について

 
バルセロナの治安は他のヨーロッパの都市に比べて悪い。
 
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街にはこんな標識が設置されており、ひったくりが多発していることを市民に注意喚起している。
 
 
 
知り合いでもバルセロナを旅しているときにスリに遭った話を聞くし、刃物を使った強盗事件も後を絶たないようだ。

 

ヨーロッパの中でも有数の観光大国スペイン。多くの旅人が訪れる国だが、バルセロナ観光の際には十分に用心したいものだ。

 

 

芸術の街バルセロナ散策

短めにバルセロナ観光スポットをまとめてみる。 

 

 

サグラダファミリア大聖堂

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ガウディをはじめとする数々の建築家が引き継ぎつつ、手がけた壮大な建築。小学生の頃に読んだ本では完成は100年以上先とされていたが、技術進歩(建設技術向上、3Dプリンターの登場など)で、完成は2026年と噂される。

完成したら再び訪れたい。 

 

 

 

 カサミラ

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正面が修復中のため側面を撮影。素敵なデザインの集合住宅。

 

 

 

 

 カサバトリョ

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一風変わった雰囲気の建物。これもガウディ建築の魅力なのだろう。

 

 

 

 大聖堂

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バルセロナ中心部にある美しい大聖堂。周辺はクリスマスマーケットで賑わっていた。

 

 

 

バルセロナのガウディ建築めぐりについては以下のリンクに詳しく紹介されている。

バルセロナのガウディ建築 - [バルセロナ] - All About

 

 

次回はアンダルシア地方のメイン都市グラナダについて。

 

では、また。