宿泊お断り!?幸先悪い香港の旅@重慶マンション
HostelWorld掲載！！
要注意宿[HongKongStarHostel]
はじめに。
多くの旅ブログの宿情報を活用させてもらっている一人として。
宿情報にはもちろん宿のいい評判もあれば悪い評判だって載っているわけで。
人によって主観が入るので評価は一概には下し難い。
…というわけで今回の記事も「絶対にこの宿には泊まるな」という訳ではないので、その判断は読者側に委ねたい。
※ただし、この宿のオススメはしませんw
香港に到着
南米の旅も終えてついに帰国。かと思いきや南米から日本上空を通って香港まで来てしまった。
それは昨年12月末、リマ（ペルー）〜香港への格安航空券を見つけたからだ。
南米から日本への帰国便は安くても3月でサンティアゴ(チリ)〜成田が12万円くらい。アルゼンチンからだと15〜16万。（自分調べ）
それでもかなり高い。
友達からの情報で手にしたこの航空券はリマ〜香港行きで、日本に直接帰るものではない。
なぜ買ったかというと「破格の安さ」だから。
お値段なんと
526$=62000円
しかも、デルタ航空。名の知れた大手航空会社。（どうやらプロモーション価格だったらしい）
もちろん即買い。
リマを出てアトランタ、シアトルでトランジットして30時間を超える移動の末に降り立った香港。
2年半前、モンゴルで出会った友達のEddyが空港まで車で迎えに来てくれるというので意気揚々と到着ゲートを出て行った。
いた。しかも特製のプラカードを用意してくれる気遣い。
前に会ったのは1年半前。
Eddyが仕事で東京に来てくれた時だった。その時はクリスマスシーズンだったので居酒屋で飲んでから
東京ミッドタウンのイルミネーションに連れていってあげたことを思い出す。
親切にも空港から宿まで車で送ってもらうことに。重い荷物を持っている身としては助かる。
重慶マンションへ向かう
宿はHostelWorldで予約した重慶マンション内のHongKongStarHostelというところ。
ドミトリーで1泊1960円。1泊10$の世界基準からすると香港の宿事情は高い。
それもそのはず、土地価格の上昇で軽いバブルが起こっているからだ。
※他の宿だとドミトリーやシングルで3000円〜4000円という価格で日本のゲストハウスよりも高い。
そうして辿り着いたメインストリート、ネイザンロード沿いにある重慶マンション。
ここは香港でも有名な雑居ビル。1階には両替所やら食品店やらが所狭しと並び、
重慶マンション前にはインド人や香港人の客引きがたむろするカオスな状態。
この雑居ビルの一室が利用されて、様々なゲストハウスがあるのだ。
バックパッカーの中には安宿を求めてこの重慶マンションに泊まる人も多いとか。
「旅人上級者以外は重慶マンションの宿には泊まらないほうがいい」なんていう話もネット上ではちらほら。
「すでに9ヶ月旅してるし香港の友達がついてるから大丈夫っしょ」という心持ちで重慶マンションに入ることに。
(空港に21:30に着いてご飯食べてから行ったので到着は24:00だった)
宿から送られてきたメールを見ると
「重慶マンション前にいる他の人には予約情報を教えないようにしてください。…旅行者を騙してお金を取る輩がいるので。」
という内容が。
おぉ、なんかインドでも聞かないような話だけど気をつけるに越したことはないのでその内容に従うことに。
重慶マンション入り口前のインド人や、エレベーター前で「HongKongStarHostelは3階だよ。俺についてこい。」
というおっちゃんをかわして直接、3階のHongKongStarHostelのレセプションに行ってみる。
HongKongStarHostelのレセプションに到着
レセプションには誰もいなかった。
レセプションには誰もいないときのための電話番号が書いてあり、Eddyに頼んでその番号に電話してもらうが誰も出ない。
「さて、困ったものだ」と途方に暮れているとEddyが重慶マンション入り口の人に聞いてきてくれるという。
まぁ、メールには詐欺防止のために他の人に予約情報を伝えるな、と書いてあったけれど、このままでは埒があかないのでお願いした。
待つこと5分。
Eddyが戻ってきた。…エレベーター前にいたおっちゃんを伴って。
エレベーター前で
「HongKongStarHostelは3階だよ、ついてきな。」と言った彼はレセプションの人だったようだ。
…メールに書いてあった通り、彼に予約情報は伝えずにスルーしてしまったけれど。笑
激怒するおっちゃん
さて、チェックインの手続きをするためにパスポートを出そうとすると、おっちゃんは激怒していた。
「お前ら、到着が遅いだろうが。お前らのせいで帰宅が遅れたぞ！」と怒鳴り立てる。
英語で自分に対して、中国語でEddyに対して怒鳴るおっちゃん。
自分は状況がつかめずEddyと顔を見合わせて「？」という感じで固まってしまう。
9ヶ月旅してきてレセプションの人から到着がどうのこうので嫌な顔されることはあってもキレられたことはなかった。
何が目の前で起こっているのか全く理解できない。
ただ、香港の他の安宿は今からだと埋まっている可能性もあるためここに泊まる必要があるし、
HostelWorldを通して予約しているので今からのキャンセルは1泊全額になる。
今夜は何があってもここに泊まる
おっちゃんに怒鳴られている状況でも、これだけは理解できていた。
そして1泊分の107香港ドル(以下HKD)を支払うように言われる。バックパックから財布を出そうと漁っている間、
「107!107!107!…(中略)…107!107!」と大きな声でまくし立ててくる。
「うるさい、分かっとるわ！」というツッコミを飲み込み120HKDを出す。
するとお釣りの13HKDの硬貨を「ドン！」とカウンターに叩きつけて返してくるおっちゃん。
これは一体？もしやテレビか何かのドッキリなのか？
抗議することに
おっちゃんが怒鳴り始めた時あたりからEddyと目を見合わせて「なんでこのおっちゃん、こんなに怒ってるんだろう」と不思議に思っていたが、あまりにもひどいので抗議することにした。(怒りを通り越して呆れていた)
"I got why you are angry with us, and I feel sorry checking in such a late time.But I can't understand with your attitude.Are you child? Who is customer?You?"
それに対してはおっちゃんは無視してきた。
まぁ、これ以上何も言われることはなさそうだな、と思ってチェックインを続けようとすると
Eddyが「こんなクソみたいなところに泊まらないほうがいい。私の家族のところでいいなら狭いけど今夜はウチに来なよ。」と言ってくれる。
しかし、HongKongStarHostelの一泊分のお金は泊まろうが泊まるまいが請求されるので「一晩だけここで我慢するよ。明日はどこか他の宿に移る。絶対にね。笑」と伝える。
鍵のデポジット100HKDを支払い、部屋への案内…というときにおっちゃんはこう言ってきた。
「お前の狭い狭い部屋には10人が泊まっているぞ。」と言っていやらしい笑みを浮かべ「騒音で迷惑をかけるなよ。」と。
このおっちゃん、30過ぎたOLの陰湿な嫌がらせ(昼ドラによくあるやつ)みたいでネチネチしてる。
それを聞いたEddyが中国語で何か抗議していた。
そして自分には「家族に全然迷惑はかからないから、ウチに泊まりに来な」と言った。
自分はこう答えた。「そうするよ、こんなキチガイオヤジのいるところに泊まるのはこっちから願い下げだ。」
こちらから宿泊お断りする決心がついた瞬間だった。
Eddyの家にお世話になることに
部屋には行かず鍵のデポジット100HKDを返してもらって出ることに。もちろん宿泊費は帰ってこない。
出るときにおっちゃんが"Thank you for reserving,thank you.thank you."としきりに言ってきたがシカト。状況からすればこのthank youは明らかに嫌味である。
(今から思えばFワードだったり、中指を突き立てるタイミングはこの時だったなぁ…w)
ひとまずEddy家に一晩だけ避難させてもらう。(※お父さんお母さんからとてもお世話になった。感謝。)
今はDragonHostelHongKongに宿泊中。合計3泊の予定。
3泊の内訳(金曜)2300円、(土曜)3000円、(日曜)1800円と他の国からすれば高いが、香港なら仕方ない。
1泊したが特に問題なし。
そして先ほど届いたこのメール。
余力があれば今回のことをレビューに書こうかなと思っている。
そんな感じで始まった香港の旅。
Eddyの特製プラカードに書いてある通り、世界一周の最後の地になる香港。
残りの日々を楽しんでいこうと思う。
では、また。
