キルギスからパミール高原を通過するルート(オシュ〜サリタシュ〜ムルガーブ)を通らず、
ドゥシャンベに直接向かうルート(オシュ〜バトケン〜イスファラ〜フジャンド〜ドゥシャンベ)でタジキスタンへ国境越えをした。
その目的はビザ取得のため。
中央アジアの北朝鮮と称されるトルクメニスタン。この国のビザ取得のためだけにタジキスタンに来たようなものだ。
トルクメニスタンの観光ビザを取るためには何から何まで(宿泊するホテルから乗る電車まで)予約をして、それを証明するバウチャーが必要だ。
日本からトルクメニスタンに来るなら旅行代理店に依頼して、全てを予約した"バウチャー旅行"でトルクメニスタンをまわることになる。
しかし行き当たりばったりのバックパッカーにバウチャー旅行はできない。笑
そこで出てくるのがトランジットビザだ。
トルクメニスタンと国境を有する国から入国して出国するだけのビザ。与えられるのはたった5日間だけ。
このビザ取得のためにはトルクメニスタンに入国する前に出国する国(自分の場合はウズベキスタン)のビザとトルクメニスタンから出国した後に入国する国(自分の場合はイラン)のビザが必要だ。
ウズベキスタンビザを取得した自分にとって、タジキスタンでやることはイランビザ取得→トルクメニスタンビザ取得だった。
タジキスタンのトルクメニスタン大使館は隣国のトルクメニスタン大使館よりビザ発行が迅速(1週間)だという情報があったのでタジキスタンでトライしようと考えたのだ。
※後で入ってきた情報だがウズベキスタンでもトルクメニスタンビザは1週間で発行されるとのこと。料金は55$。2014年10月の情報。
ここで話が少しばかりややこしくなるイランビザの話。
中央アジアでのイランビザ取得にはイランから発行されるインビテーションレターなるものが必要だ。
これを旅行代理店に依頼(自分は
ビシュケクの代理店に依頼した。料金は20$。)してインビテーションレター発行の申請をするのだが、3週間経っても発行されない。(通常1〜2週間で発行される。)
このままでは
という最悪の状況に陥ってしまう。
他の旅人は1週間で発行されているのにこの差はなんなんだろう。
旅行代理店に伝えた情報は、氏名、国籍、生年月日、職業、連絡先程度だった。
(この中で恐らくイラン側に引っかかっているのが年齢の若さだろうと勝手に推測。20歳の旅仲間も4週間待たされていた。若いから
イスラム過激派とかテロリストとでも思われてるのかw)
ゴルノバダフシャン自治州へ突入!
…というわけでこのまま
ドゥシャンベで待っていても埒があかないので、思い切って
パミール高原・ワハーン回廊を有するゴルノバダフシャン自治州に突入することに。
ゴルノバダフシャン自治州から
ドゥシャンベに帰ってきたときにイランビザのインビテーションレターが取得できているはずだという期待を込めて。(切実)
所要13時間、60$。
この道は断崖絶壁の悪路が続くのでかなり疲れる。
外務省危険情報で
タジキスタンが渡航延期勧告(オレンジ色)になっている理由にインフラの未整備が挙げられているのも納得。
コンディションをあげると
道幅たった4m・未舗装・街灯なし・断崖絶壁・土砂崩れ頻発…etc
夜にこんな道を走る際は
運転もしていないのに不安で落ち着いていられなくなるくらいだ(笑)
ホーローグは標高2000mの街。
ここで
パミール高原・ワハーン回廊を巡るドライバー探し。(
4WD車をチャーターして各地を巡るのが一般的)
観光案内所でドライバーを紹介してもらう。
料金は2つのルールによって決められる。①距離
1kmあたり0.75$
②泊数
1泊につき20$
(最終的に支払った料金は4泊5日で670$だった)
↑運ちゃん(43)
タジク人って眉毛がイモト状態になっている人が割といて面白い。
ホーローグ→アリチュル→ビビファティマ→ランガル→イシュコーシム
とまわった。(各地で1泊した)
絶景の連続だったので写真を何枚か貼ってみる。
Lake Tuz-Kul,The Pamirs
まるで鏡の世界。晴天・無風という条件が揃ってラッキーだった。
Lake Zor-Kul,The Pamirs
Yamchun fort,Wakhan corridor
要塞ということで見晴らしの良いところに立っている。要塞に登った所からの眺めは最高だが、要塞への道が断崖絶壁のため注意。
Wakhan corridor
パミール高原には荒涼とした大地に美しい湖があり、ワハーン回廊では人々の生活を垣間見ることができた。
絶景好きならここはオススメ。
次回はイシュコーシムでのアフガンバザールについて。
では、また。