ロンドンの中心で野宿した話
ウズベキスタン〜イギリスへ移動
ウズベキスタンから中東、東欧を飛び越えて西欧行きの便を探す。
ウズベキスタン航空の直行便(約8時間)で5万円の航空券だった。
※ウズベキスタンから他の国への移動は他の都市から飛ぶよりも割高になるように思うが、今回の航空券はなかなか安いと感じる。
ウズベキスタンを17時に出てロンドンに20時に着く便(両国には5時間の時差がある)だったので、空港泊するつもりだった。
夜に大都市ロンドンに繰り出して宿を探すのが面倒だと思ったのだ。
入国審査で引っかかる
さてロンドン・ヒースロー空港に20時に着き入国審査に向かう。
ここで①宿泊先が未予約であること②イギリスから出る便の未予約が主な原因で入国審査で足止めを食らう。
入国審査官のオバちゃんの詮索は厳しく、上記①②以外にも預金額から父母の職業、自分のバイト先まで様々なことを聞かれた。
中央アジアでロシア語オンリーな状態(話してることの3%くらいしか伝わらない)から
一転して英語でバンバン会話できる状況に勝手に高まってしまい饒舌気味に受け答えをした(笑)
しかし「預金額は9000$だと言ったが、それを証明するものは?」という質問(預金額を証明する書類なんてそこらのバックパッカーが持ってる訳がない。笑)や、
「なんで旅するの?なんでそんなに長いの?」、「なんでバイト辞めたの?」などの質問にすっかりやられてしまう。(これらの質問に対しては至極真っ当な理由を言ったつもりだが、①、②が満たされていない時点で既にoutだったのだと思う。)
空港泊や航空券未予約が特に怪しまれて追加審査のため別室で待たされることになる。
結局、追加審査のために長く待たされたり税関も一つ一つ荷物を開けていくような状態で2時間半後の23時にようやく空港を出ることができた。
夜行バス探し
さて、ここから空港泊の予定だったのだが各地に行く夜行バスが空港orビクトリア駅から出ていると聞いて、移動時間の節約にはもってこいだと思った。
ヴィクトリア駅からはより多くのバスが出ているとの話があったので、一抹の期待を抱いて深夜0時にロンドン中心部まで繰り出すことに。
結論を言うとヴィクトリア駅から各地に行くバスは確かに数多く出ているが、1〜2時代の深夜便は空港からしか出ていなかった。
0時30分過ぎではビクトリア駅から目的地への夜行バスがないと知って「この後どうしよう。」と呆然とする。
野宿決定
…宿泊先も決まっていなかったので、大都市ロンドンの中心で野宿が決まった(笑)
今回の旅では空港泊は何度か経験しているが野宿は初だ。しかも大都市ロンドンで野宿するハメになるとは。
大変残念なことにビクトリア駅の周囲に24時間営業のファーストフード店などはなく、バス停にて過ごすことになる。(大都市ロンドンならどこにでも24時間営業の店があるだろうという期待は見事に裏切られた)
唯一の希望はマクドナルドが朝5時になれば開店することだった。
イギリスと時差が5時間あるウズベキスタンから移動してきた。野宿決定時には既に24時間起き続けている状態だったが、かなり寒くて眠気も飛んで行ってしまう。
ロンドンの地下鉄は深夜0時30分ほどで終わってしまうが、その後は深夜の路線バスが走っていた。深夜2時ごろでも想像していたより多くの人が利用していたのが印象的。
やはり治安の問題から夜に出歩くべきではないが、ロンドンの夜は他の中央アジアの国よりは街灯が整備されていて明るかったので幾分はマシだった。
視界が先まで開けていると少しばかり安心して、ついつい深夜3時のロンドンを徘徊してしまう。
深夜のロンドンを歩いてると「絶対コイツ、ラリってんだろ」っていうヤツが歩いてきたり、工事関係の作業員、アパレル店のショーケースを掃除している人がいた。
…これはこれでロンドン観光なのかもしれない(笑)
どれだけ無味乾燥とした時間が過ぎたのだろうか。
3時…
4時…
そしてついにマクドナルド開店の5時になった時の意味不明な達成感は忘れられないw(ゆずの「栄光の架け橋」が頭の中で流れた)
追記
空港からロンドン中心部のパディントンまで電車を使ったが、高い特急電車に乗ってしまう。15分で着くかわりに21ポンド(約3800円)。
空港からはバスも出ており、もっと安く移動できたのに…(バスだと30分くらいらしい)
(深夜バスを探す過程で何人かに声をかけて情報収集をしていたが、声をかけたイタリア人(男)と仲良くなる。この21ポンドは彼と出会うための出費であったと勝手に納得して、大出費のミスを気にしないようにしているw)
あとイギリスの物価がスゴく高くて初日から嫌になってきた。笑
なんとか節約して一週間生きていきたい。
では、また。