現地人の親切、受け取る?受け取らない?
リアルタイム
ペルーのクスコに滞在中。翌日はマチュピチュに行くので期待が高まっているところ。
今回は前回の記事での面倒ごとLCCの対応の悪さに苦戦した話@コロンビア - セカイ見聞録を経て無事にペルーのリマへ空路移動した後の話。
2日連続で空港泊することに
ボゴタから3時間余りのフライトでペルーのリマに到着するも時刻はすでに21時過ぎ。
この時間に市内の宿に行くには50〜60ソル(約2000〜2400円)もかかるタクシーを利用しなければいけない。
※夜は空港から市内中心部へと走るローカルバス(2.5ソル=100円)がないため。
そこでボゴタの空港から2日連続となる空港泊をすることに。
ペルーの元気ファミリーとの出会い
リマの空港で空港泊する際に困ったこと、それは電源だった。
PCに入れた漫画でも読んで時間を潰そうにもコンセントがないと厳しい。
空港のコンセントを探し回ること1時間、見つけたのが公衆電話の横のコンセント。
警備員の目もある中、こんな感じで電源を利用していた。
(一応、人が公衆電話を利用しないような時間にコンセントを使った)
時刻は22時を回って眠くなったころ、1人の元気な少年に声をかけられる。
「隣で電源を使ってもいいか?」と聞かれたので「もちろん!」と承諾した。
彼の名前はPablo。
ペルーのリマ出身、12歳にして英語が話せる。(スペイン語オンリーなこの国で幼くして英語が話せるのは驚いてしまった)
そしてPabloと一緒にいたのはお母さんのCecillia。
(↑FBのプロフィール写真)
英語とスペイン語混じりで話しかけてくるので、たまに意思疎通できないことがあった。でも、「いいオバちゃん」だということはすぐにわかった。笑
活発な彼らと話をしていてすっかり眠気は吹き飛んだ。
話によるとこの一家は交換留学生を頻繁に受け入れているようで、交換留学生の1人を見送りに空港に来ているという話だった。
「もしよければ連絡してね、リマを案内してあげるから」とcecilia。
「うーん、今晩寝床がなくて困っているから泊めて欲しいなぁ、、または宿まで車で送って!」と図々しい一言を飲み込み、その場は別れたw
翌日はローカルバスに乗って空港から1時間移動。
永遠と注がれ続ける現地人からの視線をかわしつつ、狭くて荒い運転のバスに耐えた。(混雑したバスで大きな荷物を持った自分はさぞかし顰蹙を買ったんだろうなぁ、、、)
他の旅人からオススメされた日本人宿「お宿 桜子」へ。
オーナーのなつきさんが本当にいい人で1泊だけだったが、居心地が良かった。
しかし、次の日は予約がいっぱいで宿を出ないといけないとのこと。
ceciliaに翌日には宿を移らなくてはいけなくなったと連絡してみると、「じゃあウチに泊まりに来なさいよ!」とのこと。
今までは以前から知り合っていた友達の家に泊まることはあった。しかし現地で知り合って、すぐその人の家に泊めてもらうことは経験していなかった。
楽しみな反面、犯罪などが絡む可能性もあって少しばかり考えることにした。
旅の悩み事の一つ
旅をしていて悩むことの一つに、現地人の親切に対してどう対応するか、があげられる。
今回の件だと、現地人の家に泊まらせてくれるという親切に応じるか、断るかということになる。
以前、ウズベキスタンで市場への行き方を聞いた若い女性から「市場に行った後、ウチにお茶でも飲みに来ない?」と誘われたことがある。
もちろん普通に考えれば嬉しいお誘いではあるのだが
というふうに考えて少しばかり不自然さを覚えて誘いを断った。
※このように考えたのには理由がある。タジキスタンの乗り合いタクシーでの一場面。ある女性が隣の席に男性が座るのを宗教上の理由で拒むことがあった。
自分の中ではイスラム系の国では社会的に「オトコ」と「オンナ」で線が引かれているイメージ。このイメージからすると若い女性のお誘いはちょっと不自然。…いや、でも未婚なら関係ないか、、もしかすると逆ナンかもしれな…(略
ペルー人ファミリーのもとでお世話になることに
悩んだ末に家に泊めてもらうことにした。
決め手は空港で話していた時の印象だったり、その時に家に泊めることを強要してこなかったことがあげられる。(もし家に泊めて金品強奪などを目的としてたら、空港で会ったその日にお誘いがあってもいいはず。)
さて、リマ中心部から南へ1時間半、Chorrillosという地区に行ってみた。
待ち合わせをしていたショッピングモールの前で待つこと30分。ceciliaと合流。
入り口がしっかりしたマンションの一室がペルー人ファミリーの家のようだ。
そして中に入ってみると、この国では明らかに裕福そうな内装。
素敵なキッチン。
最新ゲーム機(Wii,PS4)を備え、大きなテレビが座するリビング
実際、お世話になったのは1日だったが何から何まで本当に良くしてくれた。(リマ〜クスコ間のバスチケットの手配もやってくれた。)
美味しい食事と気さくな家族。
左は20歳の聡明なItalo、右はPablo。めちゃくちゃフレンドリーで本当に将来が楽しみな2人。
ceciliaによる1枚。
…かなり女子力高いw
心に決めていること
先ほどの「現地人からの親切をどう受け取るか?」という旅人にとっては永題となる問いについて1つ、心に決めていることがある。
自分は「万が一のことがあっても、この人になら騙されてもいい」と思えるなら、その人の親切を受け取ることにしている。
それで何かあったら(死なない限りは)、「まぁ、自分が信じた人なんだから仕方がない。人を見る目がなかったんだ。」と笑って済まそうと思う。
…現地人との深い関わりがあってこその旅だと思うので、(万が一犯罪に巻き込まれる危険も考慮した上で)臆せずに全力で現地人と関わっていこうと思う。
では、また。