sustainabilityが重要視される未来へ。ーインドを例に挙げてー
リアルタイム
現在はカザフスタンからキルギスタンの首都ビシュケクに移動し、ウズベキスタン・タジキスタン・イランのビザ申請待ちの状態。
ちょうど以下のようなニュースが出てきたため、環境問題について考えてみたい。
レオナルド・ディカプリオさん、国連気候変動サミットで演説「歴史的な偉業を成し遂げられるか、それとも歴史から非難されるか」
これまでで最も印象に残ったこと
これまで東南アジア・南アジアを旅して、最も印象に残ったのがインドの貧困層だった。
インドでの1ヶ月の旅を通して発展ぶりと活気を感じたのは確かだ。
しかし同時に感じたのは発展から取り残された人々との格差だった。(近い将来、インドのスラム人口は1億人を越える勢い。2010年の国勢調査によると大都市ムンバイでのスラム住民率は8割近くになるという。)
この国の発展が更に進むにつれて貧困層への待遇改善といった社会政策が行なわれるようになることを願う一方で
将来、そのような時代が来た時に「地球は消費エネルギーに耐え切れるのか」という疑問を抱いた。先進国だけでなく途上国の環境問題は気候変動にもつながり、地球規模の問題であるといえる。
この疑問に対して結論から簡潔に述べると「インドを含めた地球全体で持続可能性のある暮らしをする必要がある」ということになるだろう。
インドが発展しているといってもまだまだ荒削りなところばかりだった。荒削りという言葉の一例として、デリーの中央郵便局はどこぞの村役場より建築は未熟で汚かった。(ただ、中には多くのパソコンが設置されていて各地への配送がしっかり管理されているようだ)
先進国側の論理では冷酷なようだが「キミたちはそのまま汚いところで大きなエネルギーを使わず暮らしていてくれ。」というものになる。しかし、増え続ける人口に比してより多くのエネルギーが使われる現状に対してその論理は通用しない。彼らは手洗いでなく洗濯機を使って洗濯をしたいはずであるし、暑いときは冷房を、寒いときは暖房を使いたいはずだ。より豊かな生活を求めて邁進するのだ。
インドの例でいけば近い将来、12億総中流時代もありえるのだ。
インドで暮らす12億人の人々が日本と同じように多くのエネルギーを使う時代は近いのかもしれない。
そうなった際にsustainabilityー持続可能性ーがキーワードになるだろう。
sustainabilityの例としては白熱電灯をLEDに変えることや発電を自然エネルギーに転換すること、環境に負荷が少ない製品を使う…etc などがあげられる。
Steve Howard: Let's go all-in on selling sustainability | Talk Video | TED.com
以上のTEDのプレゼンテーションではsustainabilityをキーワードにIKEAが電灯として非効率な白熱電球の販売を廃止してLEDの販売を行なうこと、売り場の電力を太陽光発電で賄うこと、が取り組みとして紹介されている。
みんな豊かな生活をするためには多少の犠牲を供わなければいけない。途上国にその犠牲をどう理解してもらい、環境に優しい製品・サービスを以下に売り込むか。
もし、今後モノを売る仕事に就くならこういうビジネスに携わりたい。
少なくともインドで走っているTATA(インドの財閥系自動車メーカー)の煙モクモクのトラックはすぐにでも廃止して環境に優しい車に乗るようにしてほしいな、と思う今日この頃だったりする。笑
(そして旅をしている先で出会う方々から海外駐在の好待遇ぶりを聞いてしまうと海外駐在したくなってくる。…でもインド駐在は少しヘビーかもw)
では、また。