ガンジーの教え?インド人の国民性!
ガンガーよ、さらば。
ガンジス川の流れるバラナシを後にして、夜行列車で12時間あまり揺られてアーグラーへ。
沐浴をした影響もなく無事にアーグラーに到着。
(早朝の到着で他に目ぼしいドライバーがおらず、少し怪しげなおっちゃんのリキシャーに乗った)
一旦宿でチェックインし、タージ・マハル、アーグラー城を回ってバザールに寄って宿に戻るルートで600Rs(約960円)で話をつける。
タージ・マハルとアーグラー城
さて朝8時すぎのタージ・マハル。気温は36℃を超えていた。
そして気温はすぐに40℃に。
暑すぎて(そしてチケットが750Rsと高すぎて。インド人は20Rs。)観光の意欲も削がれたが、突如として現れた巨大な白亜の建造物を目前に自然と歩は進んだ。
そのまま、アーグラー城へ。
タージ・マハルとアーグラー城について小学生の時に読んだ百科事典の知識を基に少しだけ。
ストーリー的にはたぶん以下のような感じだったはず。(適当)
タージ・マハルは皇帝シャー・ジャハーンが愛する王妃を偲び、20年の歳月をかけて建てた墓だった。
そのタージ・マハルと河の対岸を挟んで黒の大理石で自分の墓を建てようとしたシャー・ジャハーンだったが、
シャー・ジャハーンはアーグラー城の窓からタージ・マハルを見て王妃を偲び、失意のままに亡くなった。
以上、うろ覚えのタージ・マハルとアーグラー城について。笑
そのため自分の中のタージ・マハルとアーグラー城という組み合わせは少しばかり切ない印象だった。(小学生ながらに何かを感じ取ったw)
実際にアーグラー城の外観は立派だった。
ただ、内観はショボかったので、ここでは触れないことにする。
インド人の国民性?
この後、アーグラー城付近でインド人同士の大ゲンカが勃発!
原因はバイクとサイクルリキシャーの接触事故。渦中の2人を取り囲む野次馬(と数人の警官)がすごい。
インドを放浪する他の日本人の旅人とインド人の国民性というものについて議論する機会があったのだが、
彼らはガンジーの非暴力の精神をある程度尊重している
ような節がある。(…と思う。例外はもちろんいる。)
彼らは道端でよくケンカする。
だが、それは暴力なしの言い合いのケンカだ。
そして彼らの言い合いのケンカの顔の距離が恐ろしいくらいに近い。(周りから見ているとすぐにでも手が出そうな距離)
激しく言い合い、距離を縮めて相手を睨みつけるが、手は出さないような印象。
手を出す時と言ったら、それはとんでもない事態のようだ。
今回の事故ではバイクの後部座席に幼い子供が乗っており、接触後にバイクは転倒した。そんなバイクを置いてサイクルリキシャーが逃走した事故だったようだ。
そのような経緯もあり、手が出るような激しいケンカになった。
…にしても野次馬すごすぎ。笑
今回の事態をもうちょい離れたところで見るのではなく思いっきり当事者になるレベルで参加してる(笑)
この事故を目撃して日本人とインド人、やっぱり違うなーと思った。
さて、宿に帰還…
と思いきや
その後、面倒ごとが起きる。
リキシャーの怪しげなおっちゃんが宿に戻る前にバザールに行くことを強要してくるのだ。
もし、リキシャーがメインの仕事なら客が寄る場所が少ない方がいいはずだ。
仕事は早く終わるし、料金も事前交渉していたものと変わらない。
しかし、拒んでもしつこくバザールに連れて行こうとするおっちゃん。とにかく譲らない。
明らかな不審感を覚えた。
瞬時に以下のような被害談が頭によぎる。
ボッタクリの店に連れていかれ、一定の金額を払わないと部屋に軟禁されるor変な路地に連れていかれ強盗被害…etc
とにかく、この不審な誘いには絶対に乗らないということで
おっちゃんの話をとにかく遮り「体調が悪いから早く宿に戻りたい」と連呼した。
おっちゃんは「お前は人の話を聞かない。悪い奴だ。」と反論してきたので
こちらから「体調が悪くてバザールに行きたくないと言っているんだ。
当初、事前交渉の段階で『バザールに行かない』と伝えた時におっちゃんは『好きなようにしろ』と言っただろ。
だからこっちは好きなようにして、『バザールには行かない』と答えたんだ。どうせバザールで騙すつもりだろう、ふざけんな!言いたいことがあるなら聞いてやるから早く言え!」
とインド人並みの勢いで啖呵を切ってしまった。英語での反論をやめ、ヒンディー語で道行く人に何かを叫ぶおっちゃん。
ただ、もうバザールに連れ込むことは諦めたようだ。
この後、リキシャーで無事に宿に戻ることができた。
実際にこういうケースではリキシャーが客をお土産屋に連れて行くことで報酬を得たりすることがある。
ただのお土産屋ならまだしも軟禁されて金品を巻き上げられる被害なんて耳に穴が空くほど聞いた。(日本人旅行者は本当に多くの被害を受けている。お土産屋以外でも悪徳旅行代理店で高額なツアーを組まされたり…)
トラブルのもとになるところに近寄る気は一切ないので、向こうの強引な申し出を激しく突っぱねた感じになった。
最後は後味が悪くなってしまった1日だったが、確実にしたたかになっている自分を感じた。笑
(英語での口論の内容がわかっていなかった潤には、『お前、おっちゃんの話も聞いてやれよ。失礼だろ。』と言われてしまった。おっちゃん、ごめんなw)
今後について
ネパールから共に旅をしてきた潤と別れることになった。
今後はデリーから夜行列車で青の街ジョードプルへ。
また一人旅が始まる。
各地での面白い出会いに期待…
では、また。
P.S.ガンガーでの沐浴後、2〜3日あけて2人とも体調を崩しました。直接の因果関係は不明ですが、症状が発熱と腹痛だと…割とクロだと思いますw
沐浴を考えている方、あくまで自己責任ですのでお気を付けて!