まるで深夜特急?!チリの連れ込み宿に行った話@ビーニャデルマル&バルパライソ
リアルタイム
現在はサンティアゴから空路でパタゴニア地方に移動してプエルトナタレスに滞在中。
今回は"チリのアカプルコ"と称されるリゾート地ビーニャデルマルと隣町のバルパライソを訪れた話について。
優雅なリゾート地、ビーニャデルマル
人々は思いのままに憩いの時間を過ごす。
チリが誇るリゾート地、ビーニャデルマル。
私がここを訪れたのはマイハニーとのバカンスのため。
…ではなく、海鮮丼を食べるため(笑)
ビーニャデルマルにある有名な日本人宿、汐見荘。
旅人が集まり、それぞれが腕を振るって日本の食材をふんだんに使った海鮮料理を作って食べられるのが最大の特徴だ。
そして、何と言っても1泊100$などの宿がゴロゴロ存在するビーニャデルマルにとって1泊1300円で宿泊できるという圧倒的な安さも魅力だ。
※サンティアゴからTUR BUSを利用して4500ペソ(約900円)、所用2時間。
ビーニャの街をさまようことに
ビーニャに到着次第、汐見荘に行ってみるも満室のため泊まれず、まさかの宿難民になってしまう。
燦々と降り注ぐ太陽の下、20kg以上あるバックパックを担ぎながら坂道を登ったり下ったり。宿泊場所を手当たり次第に探すハメに。
気温は30度近くあるので歩くだけでかなり辛い上、見つけた宿に手当たり次第に値段を聞いて到底泊まれない金額を言われ続けることに嫌気が差す。
チリの連れ込み宿へ迷い込む
そんな時に手頃そうなホテルを見つける。
その名もHotel Agua Santa。
気取らない外装。…というか変な位置にある小さな窓。何かの建物を作り変えたのだろうか。
少し怪しい外装にも思えたが安そうなので入ってみることに。
ドアにあったのは料金表示らしきもの。
1hola(一時間)2900ペソ
3hola(三時間)6000ペソ
1noches(一晩)10800ペソ
「…この変わった料金表示はもしや?」
といった疑問があったもののなかなかの安価。ひとまずドアを開けて入ってみることに。
満面の営業スマイルと元気な声で「Hola!」と言いながらホテルの中に入ると清掃員のような格好をしたおばちゃんが白い目でこちらを見てくる。
"ここに宿泊したい"という旨を片言のスペイン語で伝えると「No Servicio=宿泊お断り」と言われ、軽くあしらわれる。
その脇を若い二人の男女が過ぎ去っていく。
ここで青年はある一つの疑念が確信に変わったことを実感した。
「これ、深夜特急の香港編でいう連れ込み宿、つまりラブホじゃん」
作中で沢木耕太郎は香港の安い連れ込み宿に1人で宿泊するのだが、チリでは1人で連れ込み宿に泊まろうとすると「No Servicio=宿泊お断り」になることがわかった。
※その後、高めのWiFi付きのカフェに避難。Hostel worldに載っていたDelirio Hostel(1泊1700円ほど)に宿泊することに。
ここでの3日間はヨーロピアン達とスポーツバーへサッカーの試合を観に行ったり、ワイワイ飲んだりなかなか楽しかった。
そして念願の海鮮丼だが
市場でサーモンと変な白身魚()を使って実現した。見た目の悪さはご愛嬌。笑
帰国まで残り一ヶ月。一足先に日本を感じた瞬間だった。
グラフィックアートを堪能@バルパライソ
リゾート地のビーニャよりも庶民的、つまりは道路脇がゴミだらけの汚らしい街だ。(道端で野菜売りや物売りが陣取っていて、夕方になると大量のゴミを残してどこかに消えていく。そのおかげか野良犬は肥えていた。)
このバルパライソの特徴は下の写真のように街の一部が急な丘になっていること。
アセンソールという坂を登るケーブルカー的なものが随所に見受けられる
このバルパライソのもう一つの特徴、それはアート。
街中のいたるところでかわいらしい作品を目にすることができる。
また有名な芸術家の作品群がある青空美術館といわれるスポットもある。
数々の作品が並ぶ。
またグラフィティも所々で目にした。
ただこのバルパライソには半分スラムのような場所があり
歩くと昼間でも怖い。
特に丘のエリアにこういった場所が多い印象。
街灯は一切ないため夕方、夜の街歩きは注意。(※強盗被害も多いらしい)
※バルパライソではMuffin Hostelというところに宿泊。1泊8000ペソ(約1600円)
以上に紹介した2つの街は首都サンティアゴから近いので時間のある方は行ってみることをオススメする。(もし時間がなければスキップしても構わないw)
では、また。