セカイ見聞録

~とある大学生の世界一周・人との出会いの記録~ Since2014.7.1

最近の良かったこと・悪かったこと

古の人々のことば

禍福は糾える縄の如しという言葉がある。

良いこと、悪いことは縄が撚られているように交互に起こるものだ、というのが要旨だろう。


この2日で自分の身にもそんなことが起きたので紹介したい。




悪いこと



まずは自分の身に降りかかった悪いことについて。


端的に言うとバスの運ちゃんから暴行に近い行為を受けたこと。

どのような経緯で起こったのか以下に紹介したい。


ポーランド滞在中にクラクフからアウシュビッツに行くバスに乗った。

ややボロいバスだった。
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※自分の予定ではクラクフを朝8時ごろに出てアウシュビッツを見学して14時には戻ってくる予定だった。14時45分にクラクフからヴロツワフに行くバスを予約していたからだ。


バスの運ちゃんに直接料金を払う形式だったのだが、
運ちゃんから「2way?」と聞かれてyesと咄嗟に答えてしまって28ズゥオティ(約1000円)の往復料金を払い、以下のようなレシートをもらった。(片道料金はは14ズウォティ)

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その時は帰りのバスが何時に出るかと考えてもいなかった。(その確認も怠っていた)


バスに乗ること約1時間30分。アウシュビッツに着くと帰りのバスの時刻表が目に入った。


帰りのバスは14:00から30分おきに出るようだった。

これでは14:45のクラクフヴロツワフのバスに間に合わないのでバスを降りる際に運ちゃんに「12時くらいのバスに乗って帰らないといけない。このバス会社ではその便がないので返金してほしい」と身振り手振りで伝えた。


※彼はポーランド語話者で英語を話せなかったため。

するとバスの運ちゃんは時刻表を指差し、「12時発のバスは無いぞ」的な、つまりはNoということを伝えてきた。


自分はレシートを出して復路分を返金してほしいことを「No return bus,Money back」とだけ言って伝えようとした。


これに対し運ちゃんはポーランド語で怒鳴り始めた。

自分は突然のことで呆気に取られてしまったのだが、落ち着いてもう一度単語レベルで事情説明に努めた。


ここで降りた乗客のうち(ドイツ人)カップルがいたので「もしポーランド語が話せるなら手を貸して欲しい」と声をかけてみたが「ポーランド語は話せないので運ちゃんとコミュニケーションはできない」との返事。



しかし次の瞬間、運ちゃんが取った行動は更に理解しがたいものだった。


自分を力づくでバスから締め出そうとしたのだった。



全ての乗客は降りていたので目の前の得体の知れない外国人を締め出せば、事はなかったことになるのも確かだった。



自分は少しばかり抵抗したが、無理に抵抗してこの運ちゃんが怪我することになれば警察沙汰になって面倒になりかねない。


抵抗を諦めバスから降りることに。


※本当は丸々肥えた運ちゃんを「この資本主義のブタが!」と言いながら巴投げでもしたかったのだがここは我慢w こんなところで事を荒げてもしょうがない。そして自分は巴投げなんて高等な技が使えないことにも気付いた。笑


(バスから押し出される際に倒れてバスの地面に膝を叩きつけた。今でも膝が痛い。)


バスから降りて「please」と言って取り合ってもらおうとするが一切、取りつく島なし。バスはそのまま行ってしまった。


ドイツ人カップルは唖然とこの状況を見ていて、何ともコメントし難い状況だったようだ。目の前で行われた運ちゃんの強行手段には呆れていた様子。


結局は他のバス会社のチケットを12ズウォティ(約410円)で買って14時にクラクフに戻ることができた。


何が自分にとってイラっとしたかというと往路分の14ズウォティ(約482円)の返金がされなかったことではなくて、運ちゃんの取った行動だ。


(一度お金を払ってしまったものの返金が難しいのは長旅を続けている以上、百も承知だったので、そこは一部諦めているところもあった。余談だがキルギスでもシェアタクシー料金をボラれたことがあってロシア語話者に必死で英語で抗議し続けたら、今回と同じように暴力的に締め出されたことがあった。)



停車したアウシュビッツの駐車場内には人もたくさんいたので、通訳をしてもらってコミュニケーションをしようとすればできたはずだ。


十分なコミュニケーションの上で「返金できない」という返答があれば納得できた。


それをああいう「野蛮」な行動に出たのが自分にとってはイラっとした一方で悲しくもあった。


以上が悪かったこと。


あとは時刻表の確認もせずに安易に往復チケットを買わないほうがいいな、と感じた。




良かったこと



ポーランドからチェコプラハに夜行バスで移動してきた直後のこと。(悪かったことがあった次の日にあたる。)



チェコの通貨コルナが必要になるのでATMで下ろした。しかし出てきたのはお札だけだったので、コインしか対応していない地下鉄の券売機で立ち往生していた。


そこでチェコ人のおっちゃんが声をかけてくれた。


事情を説明すると片道分のチケットを買ってくれて「これで電車に乗ってくれ」と言ってくれた。

地下鉄の電車内で話したところ
そのおっちゃんは日本中を電車、ヒッチハイクをしながら旅をしたことがあるそうだ。

「その時に親切にしてくれた日本人がたくさんいたので今回はそのお礼だ、気にしないでくれ」という何ともジェントルマンな方。


その場はそこで別れたが何とも温かい気持ちになった。

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この時のチケットは今後も持ち続けようと思う。



まとめ


悪かったこと、嫌なことがあった時は日本にいるとき以上に落ち込んだり、怒ったりと感情の起伏が激しくなる。


これは旅をしていて明日をも知れない不安定な生活(逆にこれが旅の醍醐味でもあるのだが)に身を置いているからかもしれない。


たとえそうしたことがあってもどこかで親切を受けたり素敵な出会いが待っていて、つまりは良いことがあるから旅を続けられているんだなぁと実感している。



特に異国にいるという事情で外国人の自分にとっては常に何かしらの不安感を抱えながらの旅になる。
こういった時に人から受ける親切は何とも言えないほど嬉しい。



何かトラブルがあった後でも結局は何とかなっていることが多い気がする。



旅でも日常生活でも何か辛いことがあってもとにかく前向きが一番だと改めて気付かされたここ最近だった。


…うまくまとめられていない気もするが。笑


では、また。