1つの固定観念をマルセイユに置いてきた話
リアルタイム
メキシコにあるかの有名なリゾート地カンクンに滞在中。12〜1月の今がベストシーズンで日中は日差しが強く暑いが、湿度が低いので体感温度はそれほどでもない。
美しいビーチの木陰で風を感じつつ読書するのもまた格別だろう。
ここはバカンスにオススメ。
リヨン〜マルセイユ移動
Euroline社で所要6時間、9ユーロ(約1300円)。1週間前にチケットを取ったため格安だった。
Thomas&Aurelieの1年間の旅
マルセイユではモンゴルのワークキャンプで出会ったThomas&Aurelie夫妻にお世話になった。
本当に素敵な2人だ。
モンゴルで出会ったとき、彼らは新婚旅行を兼ねた1年間のアジア・オセアニアの旅の途中だった。
その時の旅の話を聞いて「将来、新婚旅行で会社を辞めて世界を旅してみるのもいいな〜」なんて思ったり。
確かに再就職で少しばかり苦労しそうだが、得られるものが大きいことは言うまでもないだろう。ただ、その帰国後のことと同様に心配なのは旅先での諸問題。
例えばインドに旅行したとして新婦は果たして"あの世界"に耐えられるのだろうか。笑
タジキスタンのパミール高原などの標高が高い地域を旅して高山病に悩まされたり、アフリカでバスを何時間も待たされたり、キルギスで制服の警官7人に囲まれて財布から金を抜き取られたり…etc
トラブル(以上の例は全て経験済み)の連続になるであろう長旅でのケンカも心配だ。
もっともそれに耐えられなければ
結婚なんてすべきではないor一緒に長旅をしないほうがいいのかもしれない。
「将来どうなるのかはわからないが、夫婦2人で世界を旅するという選択肢を考えておくのはアリかも。いや、むしろ短絡的な理由でこの選択肢を外してしまうのはもったいない。」と2人の話を聞いて考えさせられた。
ドロップアウト組?
新婚旅行の話からは少し離れて自分の固定観念についての話。
『それ、誰のための人生?』
という言葉が最近、頭の中で浮かぶ。
就活を先に控えたからだろうか。何故かはよくわからない。
記事でもよく紹介するように旅先では本当に多くの人と出会う。
多くの人とは何も現地人だけを指すのではない。日本人や海外のバックパッカーたちも含まれる。出会う人のうち多くは年齢が自分よりも上だったりして、人生経験について話を伺うこともよくある。
その中で仕事を辞めて旅をしている方々と出会うことがある。仕事を辞めて長期旅行、または世界一周している方たちだ。
以前そのような方々と出会って話を聞いたときに「へぇ〜、すごいな。」と感じつつも、「帰国後の再就職が難しいのでは?」と同時に思ってしまう。
そのため「自分にそれはできない」と心のどこかで割り切っていた節がある。
同じく長旅をしている学生からしてみても同様の考えを持っている者は一定数いるようで、彼らのことを"ドロップアウト組"と呼んでいる者もいた。(失礼な言葉だとは思うが、あえて紹介させてもらった。)
職から一旦離れることがキャリアに傷をつけるのではないかという考え、つまり一種の固定観念があったのだ。
(大学で日本社会の雇用システムをかじっていた者としては、この考えはある意味で正しいと判断してしまう。欧米の雇用システムだと話はまた違ってくるのだが。)
ただ、旅先で出会ういわゆる"ドロップアウト組"の方々は目を輝かせて旅の話や人生の話をしてくれる。そんな人たちがとても魅力的に思えてきたのは最近のことだ。(5ヶ月半の旅を経て、彼らの選択に対して寛容になったのだ)
ここまでくれば結論を書くまでもないかもしれないが一応。
『YOLO(You Only Live Once)。人の目、会社の目を気にせずに自分の本当にやりたいことをやればいいのでは?』
この結論は仕事を辞めて旅に出た人だけに当てはまるわけではない。 今ある仕事に打ち込みたいという人がいるならそれを継続すればよいし、転職したいのなら恐れずにアクションを、という結論だ。
まだ社会に出ていない甘ちゃんだがこの考えだけは曲げない所存だ。
今回、マルセイユの素敵な夫婦に再会して話を聞いて、自分の固定観念・障壁といったものがスッと消えたような気がした。
彼らとの出会いには本当に感謝している。
(ちなみにマルセイユの夫婦の旅のその後について。2人は会社を辞める覚悟で旅に出たが、1年後に帰国して運良く、会社に復帰できたそうだ。)
お堅い話の後はハジけましょう…
その日は0時まで家で飲んで、飲んで、飲んで…
(写真のDOBBLEというカードゲームは違う国の人と遊ぶのに便利。「負けたら罰ゲームで1ショット」というルールを設ければ5分で仲良くなれる…はず。笑)
そこからクラブに場所を移し、大騒ぎして帰宅したのは朝6時。
最高のSaturday nightだったが、アホみたいに飲んだため、翌日は二日酔いで全員が戦闘不能。笑
こんな日がたまにあっても悪くはない。
まさに2年半前のモンゴルでの生活を再現したような再会だった。